由 緒
・安福河伯神社は、阿武隈川(アブクマガワ)の川の神(河伯)を祭神として祭る「延喜式神名帳」
にも載っている由緒ある神社である。この地は古来、阿武隈川下流の治水用水と朝廷の
北辺の守りとして重要な場所であったため、この地に神社が祭られたと思われる。社名は
「貞観紀」(862年)に『阿福麻神社』、「封内風土記」(1769年)には『阿武隈明神社』と
「安永の風土記書上」(1779年)では『阿武隈神社』とある。また、以前の鳥居の扁額には
『阿武隈大明神』と掲げてあったが、みな同一社であり、古来から近郷の人々に崇敬され
旧藩時代には村主の亘理伊達家によって手厚く保護され、明治から昭和20年までは郷社
であった。元は亘理町逢隈田沢字宮原の阿武隈川近く(常磐線鉄橋の西約200メートルの堤防の
下)に鎮座していたが、後に現在地の水上山(三掴山)に遷宮された。現在の本殿は「流れ
造り」で安政5年(1858年)8月、氏子や崇敬者によって建立された。拝殿と幣殿はその後
である。 〜 境内案内版より 〜
・社殿の左奥の境内社は子安神社(資料での境内社は山王社)。
・例祭:4月3日、 ・夏越祭 7月最終日曜日
御 祭 神
○速 秋 津 日 賣 神 (ハヤアキツヒメノカミ) ○猿 田 彦 神 (サルタヒコノカミ)
○経 津 主 神 (フツヌシノカミ) ○大 年 神 (オオトシノカミ ※)
御 配 神
○天御中主神 ○高皇産霊神 ○神皇産霊神 ○弥都波能賣神
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● 本 殿 ●