●仙台市都心部からみて南、広瀬川を隔てる標高75メートルの愛宕山に鎮座する。頂上の西半分
は仙台虚空蔵尊が占め、東半分は仙台愛宕神社が鎮座する。 >> 仙台愛宕神社
・長い参道の石段を登りつめると、正面に江戸時代初期の代表的仏堂建築物と云われる虚空
蔵堂が姿を現す。また、お堂の右側には十二支の守り本尊を祭る八角堂、その後には快慶
様式の牛野地蔵尊、お堂の左側には「とげぬきさん」と愛称で呼ばれる阿保原地蔵尊が祭
られている。そして境内の西側には、仙台の地名のゆかりとなった千躰観音菩薩を祭って
いる千躰仏堂と鐘楼がある。
・虚空蔵山大満寺は今から約800年前、奥州藤原氏の創建と伝えられている。寺地は現在の
仙台青葉城にあって、城内の五ヶ寺の主塔が大満寺の虚空蔵堂がであったため、その城を
「虚空蔵城」、「『虚空蔵楯(館)」と号し、国分能登守(コクブノトノカミ)の居城となった時に
千躰城と改めた。後に千躰城は、千代城に変わり、「千代」の名は伊達政宗公によって
「仙臺(仙台)」となった。
御 本 尊
◎ 虚 空 蔵 大 菩 薩
○ 日 光 菩 薩、 ○ 月 光 菩 薩
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● 千 躰 仏 堂 ●
● 八 角 堂 ●
十二支の守り本尊
子:千手観音菩薩、 丑・寅:虚空蔵菩薩、 卯:文殊菩薩、 辰・巳:普賢菩薩
午:勢至菩薩、 未・申:大日如来 、 酉:不動明王、 戌・亥:阿弥陀如来