・神橋から約5分ほどで、五重塔の隣に立つ、樹齢1000年といわれる
国の天然記念物の爺杉(ジジスギ)がある。
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● 五 重 塔 ●
・五重塔は高さ約29m、三間五層柿葺素木造の塔は東北最古といわれ、昭和41年に
国宝に指定された。創建は平安中期の承平年間(931〜938年)、平将門によるもの
と伝えられるが定かではない。再建は室町前期の応安年間(1368〜1375年)、長慶
天皇の御代に山形藩主・最上義光(モガミヨシアキ)が大修理を行ったとされる。また、
1372年(南北朝時代)、羽黒山の別当職・武藤政氏が再建したとも伝えられる。
・古くは瀧水寺の五重塔といわれ、周囲に多くの建造物があったという。明治時代
の神仏分離により、神仏習合の形態だった羽黒山は神社となり、山内の寺院や僧
坊はほとんど廃され取り壊されたが、五重塔のみが残された。
● 出羽三山神社:三神合祭殿 ●
御 由 緒
・出羽三山は、月山、羽黒山、湯殿山の総称である。開山は約1400年前、第32代
崇峻天皇が蘇我氏に害されたとき、蜂子皇子は逃れて出羽国に入った。そこで
三本足の霊烏に導かれ羽黒山に登拝し、羽黒権現を感得、山頂に羽黒山寂光寺
を建立したのが始まりとされている。皇子はさらに月山権現と湯殿山権現を感
得し、三山の開祖となった。
・月山神社は延喜式神名帳に記載があり名神大社とされ、出羽神社も、式内社の
伊氏波神社(イテハジンジャ)であるとされる。
御 祭 神
○ 月 読 命、 ○ 伊 氏 波 神 (稲倉魂命)、 ○ 大 山 祇 命
○ 大 己 貴 命、 ○ 少 彦 名 命
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・出羽神社は、月山頂上の月山神社、湯殿山中腹の湯殿山神社を合祭し、通称を
出羽三山神社という。また、その社殿も三社合祭殿といわれている。
・現在の社殿は文政元年(1818年)に完成したもので、合祭殿造りと称すべき羽黒
派古修験道独自のもので、高さ28m、桁行24.2m、梁間17m、屋根の萱葺き厚
さは2.1mに及ぶ。当時は赤松脂塗であったが、昭和45年〜47年に開山1380年記
年奉賛事業の一環として塗替修復工事が行われ、現在に見るような総朱塗りの
社殿となった。平成12年、国の重要文化財に指定される。
・内陣は三戸前の扉に分かれ、内内陣は御深秘殿と称し、古来より17年毎に式年
の造営が斎行されている。
● 蜂子神社 ●
● 厳島神社 ●
● 境 内 社 ●
・出羽三山には百一末社と称し、羽黒山、月山、湯殿山の山嶺、幽谷に
多数の末社が鎮座している。 ・境内末社の大雷神社
・健角身神社 ・稲荷神社
・大山祗神社 ・白山神社
・思兼神社 ・八坂神社