御 由 緒
・早池峰山の四方には、東(江繋)、西(岳)、南(大出)、北(門馬)の登山口があり、それぞ
れの地に早池峰神社がある。とくに岳(花巻市大迫町)と大出(遠野市)には、藩政時代に
新山宮(早池峰神社)の別当寺として嶽妙泉寺(池上院)と遠野妙泉寺(持福院)が建立され
盛岡藩の祈願所として大きな影響力を持っていた。そのため両妙泉寺は互いに競いあい
「表裏論争」などを起こしている。明治の神仏分離によって妙泉寺は廃寺となり、旧来
の寺や新山宮が早池峰神社となる。
・早池峰神社は大同2年(807年)、田中兵部(タナカヒョウブ)、始閣藤蔵(シカクドウゾウ)が早池峰山
頂に姫大神(ヒメオオカミ)を祭ったことに始まる。天安2年(1300年)、阿闍梨円性がこの地に
止まり、一宇を建立し早池峰大権現と崇め祭った。
・早池峰山頂には二つのお社があり、山開きの時に玉串をあげるのが大迫の奥宮、その隣
にある石造りのお社が遠野の奥宮となる。遠野の早池峰神社の里宮は、奥宮と一直線上
にあり、夜になるとその上に北極星が輝くという。
御 祭 神
○ 瀬 織 津 姫 命(セオリツヒメノミコト) ○
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● 本 殿 ●
● 白髭大明神社 ●
● 妙泉池生寺持佛殿 ●