御 由 緒
・霊峰早池峰の山霊を祭り、併せて早池峰山と共に遠野三山と呼ばれる石神山、六角牛山
の山霊を祭る。草創は大同元年(806年)、来内村(遠野市上郷町)の猟師・藤蔵(後に始閣
氏と称する)が早池峰山頂において権現垂跡の霊容を拝して発心、山道を拓いて山頂に
七尺有余の宮(本宮)を創建して祭ったのが始まりとされる。
・その後、藤蔵は出家し普賢坊と号し、跡を継いだ藤蔵の長子・兵庫(長円坊)は、承和14
年(847年)、本宮の傍に新たに若宮を建立し阿弥陀三尊を祭り、本宮と共に早池峰神社
奥宮とした。
・斉衡年間(854年〜856年)、天台の高僧・慈覚大師円仁が奥州巡歴の途次この地にいたり
宮寺「妙泉寺」を創建、坊舎を大黒坊と称し、不動三尊・大黒一尊を本尊とした。また
「新山宮」と号した三間四面の宮を建立し、早池峰大権現、薬師如来、虚空蔵菩薩を祭
り、高弟・持福院を妙泉寺住職として留め、神宮には長円坊を別当として神徒として仕
うべきを命じた。
・早池峰山頂には二つのお社があり、山開きの時に玉串をあげるのが大迫の奥宮、その隣
にある石造りのお社が遠野の奥宮となる。遠野の早池峰神社の里宮は、奥宮と一直線上
にあり、夜になるとその上に北極星が輝くという。
御 祭 神
○ 瀬 織 津 姫 命(セオリツヒメノミコト) ○
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● 駒形神社 ●