延喜式内社 黒川郡 石 神 山 精 神 社
宮城県黒川郡大和町吉田字麓71 鎮 座
● 社 殿 ●
由 緒 ・続日本書紀によれば、桓武天皇・延暦9年11月丁亥(790年)に、陸奥ノ国黒川郡 石神山精神社が官社に進められた当時、すでに大和朝廷の信仰厚く奉幣が行われた。 また文徳天皇・仁壽2年8月辛酉(852年)、神階従五位下を授けられ、続く醍醐天皇 の延長5年丁亥(927年)に成る延喜式神名帳に、陸奥国一百座・黒川郡四座の一社に 列せられた名社である。明治5年1月村社、明治40年3月神饌幣帛料供進社指定。 ・石神山精神社は社名の示すとおり、巨大岩石に神霊の存在を認めて祭った古い信仰 の姿を伝えた神社で、本殿前には周囲7メートル、樹齢千余年の鎮守府将軍・坂上田村 麻呂の御手植えと称される御神木の古杉がある。 ・七ツ森の一つ遂倉山の山陵が吉田川に張り出した小山の中腹にあり、大和町史では 遂倉山(トクラヤマ)が石神山精神社の奥宮との伝承がある。 ・春季例祭:4月15日。 御 祭 神 ・大山祗神(オオヤマズミノカミ) ・大国主神(オオクニヌシノカミ) ・事代主神(コトシロヌシノカミ) ・大 歳 神(オオトシノカミ) ・保 食 神(ウケモチノカミ) ・釜 神(カマガミ) ・奥津彦神(オクツヒコノカミ) ・奥津姫神(オクツヒメノカミ)
● 本 殿 と 神 木 ●
●● 石神山精神社と「 七つ森 」 ●●
・七ツ森(ナナツモリ)は宮城県黒川郡大和町にある7つの山の総称で、[ たがら森(232m) ] [ 遂倉山(307m) ]・[ 鎌倉山(313m) ]・[ 蜂倉山(289m) ]・[ 大倉山(326m) ]・[ 撫 倉山(359m) ]・[ 松倉山(290m) ] であったが、現在は [ たがら森 ]を除き、[ 笹倉 山(大森/507m) ]を含めて七ツ森と呼んでいる。また、各山頂には薬師如来が祭られ ていたが、ある時期に [ たがら森 ]以外の各山の薬師如来が[ 笹倉山 ]頂上の大森 薬師堂に合祀された。5月8日笹倉山(大森)の山開き行事を兼ね、大森薬師如来祭礼 が開催される。
・笹倉山(大森)頂上から「七つ森」を望む。