岩手県岩手郡滝沢村柳沢 鎮座
・岩手山の表玄関、参拝登山の正式な登山口の一つ、東の柳沢口にある神社で
宮沢賢治が岩手山に登山するときには、ここの社務所で休憩をとってから登
ったと言われている。
● 社 殿 ●
御 由 緒
・延暦20年(801年)、坂上田村麻呂が蝦夷討伐のおり、国土鎮護を祈願して建てたのが
創祀といわれている。康平5年(1062年)、源頼義は、阿倍貞任、宗任討伐の際に戦勝
を祈願し勝利を得たという。慶長年間は南部藩総鎮守として庇護・崇敬された。本社
は岩手山火口に設けられた小祠を起源としている。
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・寛永10年(1633年)、南部藩主の重直公は、岩鷲山大権現の別当寺・大勝寺を創建。修
験者によって盛岡総領鎮守の岩鷲山大権現として祭られるようになった。明治2年に
岩鷲山大権現は「岩手山神社」と改められて、各登山口に神社が造られた。
・江戸時代の岩手山の参拝登山の正式な登山口は、東の柳沢口、南の雫石口(御神坂ル
ート)、北の平館口(上坊ルート)で、各口には岩鷲山を山号とする新山堂があった。
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・岩手山の別名に巌鷲山(がんじゅさん)があるが、本来「いわわしやま」と呼ばれてい
たものが「岩手」の音読み「がんしゅ」と似ていることから、転訛したものだとも言
われる。山名の由来は、表岩手山には雪解けの形が飛来する鷲の形に見えるためと伝
えられる。
御 祭 神
○ 大 名 牟 遅 命 (オオナミチノミコト)、 ○ 日 本 武 尊 (ヤマトタケルノミコト)
○ 宇 迦 之 御 魂 命 (ウカノミタマノミコト)
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