・仙台市青葉区では一番の古社で、本殿は県の有形文化財に指定されている。
延暦年代(782年〜806年)より、「山神」としてこの地に祭られていたものを
文治年中(1185年〜1190年)、源頼朝が平泉の藤原泰衝(フジワラノヤスヒラ)の討伐を
この社に祈願し戦勝を得たので、家臣の伊沢(留守)四郎家景(イザワイエカゲ) に
命じ社殿を建立した。その際、建御名方命を勧請し諏訪神社と改称、新たに
十五末社を合祀したと伝えらる。また、康正(コウショウ)3年(1457年)に、国分
下野守宗治、郷六九郎が再興させ、西山(御殿山)の頂より現在地に遷座した
際に、信州の諏訪大社から分祀し、国分荘三十三ヶ村の総鎮守一ノ宮とした
とも伝えられている。
※伊沢氏は源頼朝より留守職(農政や民政、財政など国政に関する指揮命令
権)を与えられた。二代目家元から、職名を名乗り留守氏へと改姓する。
・現在の社殿は元禄7年(1694年)の着工、宝永2年(1705年)の完工と推定され
本殿は三間社流造、柿葺(コケラブキ)、向拝と浜床をつけ、中宮・左宮・右宮に
分れている。また、社殿は覆屋(オオイヤ)が架けられて保護されている。
・明治7年(1874年)8月、村社に列せられ、明治40年(1907年)4月には供進社に
指定された。
・神社を通り抜けて山道を登り山頂(182m)には、水分(ミクマリ)神社がある。この
神社のある場所が、国分氏の城館跡である。
御 祭 神
○ 建 御 名 方 命(タケミナカタノミコト) ○
・白幡大神(中宮)、黒鳩大神(左宮)、彌渡大神・住吉大神(右宮)
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