栗駒山と駒形根神社 奥宮
・栗駒山は山体が、宮城、岩手、秋田の3県にまたがる標高1,627メートルの活火山で、初夏の
山頂西側に馬の雪形が現れることから山名がついた。別名を須川岳、大日岳、駒ヶ岳と
も呼ばれる。
・延喜式内社の駒形根神社の奥宮(奥ノ院)が、山頂と栗駒山に連なる虚空蔵山の岩壁帯の
御室(オムロ)であるとする。
・栗駒山の登山コースは中央コース、表掛コース、東栗駒コース、裏掛コース等がある。
写真は、初心者・ファミリー向けのイワカガミ平の中央コース(山頂まで約1時間30分)。
● 頂上・駒形根神社 ●
勅宣日宮駒形根神社 由緒
・日本武尊が東征の折に奥州鎮護の一ノ宮として祈願創建。駒形嶽山頂に奥宮を、東の麓
の沼倉一ノ宮の地に里宮(駒形根神社)を祀る。延暦20年に坂上田村麿、四大門と駒形根
大明神の大額奉献。清和天皇・貞観元年(859年)神階正一位、勅使下向勅宣を賜る。
・奥州総鎮守、延喜式神名帳登載。四大宮司・三十禰宜・六十社家を容し、源頼朝や義家
及び平泉の藤原三代の崇敬篤く、源頼朝が奥州鎮護を祈願。葛西氏や伊達氏崇奉。
・嘉祥3年(850年)駒形山大昼寺建立、霊山修験の地となる。元文4年(1739年)櫻町天皇
の勅許にて神仏分離。寛保3年御宣命拝受。明治4年郷社に列する。
・昭和3年奥宮建立。昭和62年平泉町の吉田千秋氏が奥宮奉納し、勅宣日宮駒形根神社
奉賛曾改築施工奉献する。
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・山頂から望む(北東):須川湖、須川温泉、彼方には「鳥海山」が見える。
・山頂から望む(南西):虚空蔵山(標高1,409メートル)には、駒形根神社の奥ノ院・御室がある。
・奥ノ院から望む(東):手前に大地森(1,154メートル)がある。中央、彼方(海?)が光っていた。
● 御室・駒形根神社奥ノ院 ●
・御室の岩壁に掘られた駒形根神社奥ノ院。洞窟の中には祠があり絵馬が奉納されている。
・駒形根神社では、毎年5月に奥宮参りが行われる。
・大地森(湯ノ倉)コースから観た、虚空蔵山:御室(奥ノ院)・御室。
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