御 由 緒
・双林寺境内にある薬師堂は瑠璃殿とよばれ、「お薬師様」「杉薬師様」と親し
まれてきた。由緒によると、天平宝字(テンピョウホウジ)4年(760年)第46代・孝謙天
皇(コウケンテンノウ)の勅命により大野東人(オオノアズマヒト)が開創、天台宗の伽藍(ガラン)
48坊を構える「医王山興福寺」といわれていた。その後、度重なる火災で一堂
を残すだけとなったが、天正19年(1591年)に再建され「双林寺」と改称、宗派
も曹洞宗となった。現在の建物は、寛政年間(1791〜1798年)の建築と見られ、
石越(登米市)生まれの棟梁・菅原卯八師の造成と言われ、蛙股造り三間四面の
堂で釘を一本も使わず、楔(クサビ)でしめてある。
・境内にある杉薬師双林寺文化財収蔵庫には、国指定重要文化財の「木造薬師如
来像」や「木造増長天立像」等が安置されている。
御 本 尊
◇薬 師 堂 ・・・ ○ 薬 師 瑠 璃 光 如 来 ( バイシャ・ジャグル ) ○
真言「 オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ 」
◇双 林 寺 ・・・ ○ 聖 観 音 菩 薩 (アヴァローキテーシュヴァラ) ○
真言 「 オン・アロリキヤ・ソワカ 」
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● 三十三観音 ●
● 姥 杉 ●
・杉薬師双林寺の境内にある樹齢1200年を越える巨大杉で、高さ34メートル
幹囲9メートルを誇り、宮城県指定天然記念物となっている。「しめ縄奉納
祭」では、太い注連縄(シメナワ)を飾り、地域の安奉と発展を祈願しる。
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